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びまん性脱毛症(女性薄毛)FAGAとは?原因・治療法

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目次

 

女性薄毛(FAGA)とは

びまん性脱毛症の症状

女性のAGAは閉経が近づいたころ、あるいは閉経以後に発症する薄毛の進行です。

AGA(男性型脱毛症)に女性を意味するF(フィメール)を付けてFAGAと呼ばれることもあります。

女性ホルモンのエストロゲンには毛髪の寿命を延ばすはたらきがあり、エストロゲンの分泌が多い卵巣活動期の女性が薄毛に悩むことはほとんどありません。

しかし、女性も閉経によってエストロゲンが減少すると、微量であるが分泌される男性ホルモンの影響が作用して脱毛が多くなります。

FAGAは男性のAGAのように急速に脱毛が進行することはなく、加齢とともに少しずつ薄毛が目立ってきます。

また、男性のAGAの特徴である頭頂部と額の毛だけが薄くなることもなく、頭皮全体の髪のボリュームが減少します。

このような特徴からFAGAは「びまん性脱毛症」と呼ばれています。

びまんとは、何かが全体的広がるという意味で、この場合は頭皮全体に広がることを指しています。

若い女性でも一時的に脱毛が増えることがありますが、その原因の多くは過激なダイエットによるホルモンバランスの異常や栄養不良です。

また、出産後の一時的な脱毛は、妊娠中に豊富に分泌されていたエストロゲンが元に戻ることによるホルモンバランスの急激な変化が原因です。数か月すると自然に回復します。

FAGAの治療では、男性のAGA治療薬のフィナステリドやデュタステリドは使用できません。

これらの薬は男性ホルモンに作用する薬なのでとくに男児を妊娠している女性が使用すると胎児の発育に重大な影響をおよぼします。

頭皮の血行を促進するミノキシジルの外用薬は女性も使用できますが、濃度2%までのものに使用が限られています。

びまん性脱毛症の症状・原因

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びまん性脱毛症は、頭皮全体の髪が薄くなってくる、女性に特有の進行性の症状です。

閉経が近づいたころに発症することが多く、女性のAGAという意味でFAGAと呼ばれることもあります。

びまん性脱毛症の原因は、卵巣活動が終息するにつれて女性ホルモンのエストロゲンの分泌が減ることです。

エストロゲンには髪の寿命を延ばし、成長をうながす作用があるので、女性には「みどりの黒髪」と形容されるような豊かで美しい髪があります。

しかし、男性より少ないとはいえ女性にも男性ホルモンは分泌されているので、エストロゲンの減少にともなってその影響が大きくなり、脱毛が多くなります。

40代に入って卵巣の活動が低下するとともに、女性の髪には次のような症状が出だします。

  • 髪が細く、柔らかくなる
  • 洗髪時などの抜け毛が増える
  • 髪の立ち上がりがわるくなり、ヘアスタイルが作りにくくなる
  • 髪のボリュームが減ってぺちゃんこに見える
  • 分け目の地肌が目立つ
  • 頭頂部の地肌が目立つ

このようなびまん性脱毛症の原因にはホルモンの影響のほかに、シャンプーやヘアカラーによるダメージ、間違ったヘアケア、ストレス、生活習慣の乱れ、かたよった食生活なども影響しています。

若い女性では、過激なダイエットによって脱毛が増えるケースが少なくありません。

びまん性脱毛症の治療

女性の進行性の薄毛であるびまん性脱毛症の治療法は、大きく分けて①薬による治療、②ヘアケアの改善、③生活習慣の改善の3つです。

びまん性脱毛症は40代から80代の数十年にわたった少しずつ進行する例がほとんどなので、早めに対策を始めることと根気強い対策を継続することが大切です。

20代から30代の女性もダイエットやストレスによって、一時的に脱毛が増えることがあります。

この場合は、食生活の見直しや生活習慣の改善などで、ホルモンバランスの安定を図ることによって、閉経期からのびまん性脱毛よりは早く回復することが期待できます。

▼育毛薬による治療

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びまん性脱毛法の薬物療法には、ホルモン療法とミノキシジル外用薬(ぬり薬)の使用があります。

ホルモン療法は、低用量ピルなどで女性ホルモンエストロゲンを補給する治療です。

エストロゲンには髪の寿命を長くして成長をうながす作用があり、閉経後に薄毛が進行するのはエストロゲンのこの作用がなくなることによります。

避妊のために低用量ピルを服用している女性が服用を中止したときに一時的に脱毛が増えるのはこのためです。

ミノキシジルは血管拡張作用がある成分で、頭皮に塗って毛根への血流を改善する塗り薬です。

男性のAGA治療ではもっとも基本的な治療薬ですが、女性も2%までの低濃度の薬が使用できます。

▼ヘアケアの改善

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長年パーマやヘアカラーで毛髪や毛根にダメージを与えているとびまん性脱毛症が発生しやすくなり、進行も早くなります。

脱色するヘアカラーをヘアマニキュアに変えるなどの対策が必要です。

過度なシャンプーや皮脂を取りすぎるシャンプー剤の使用で、頭皮を乾燥させるのも脱毛の原因になります。

強い紫外線は頭皮にもダメージを与えるので、日傘や帽子で頭部のUVケアをすることも大切です。

▼生活習慣の改善

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極端なダイエットはもちろん、かたよった食生活は脱毛の大きな原因です。

野菜不足、甘いものの食べすぎなどに注意してバランスの良い食生活を心がけましょう。

アルコールの飲み過ぎ、喫煙も脱毛の原因になります。脱毛が気になる女性は禁煙することが望まれます。

睡眠不足、ストレスなどもホルモンバランスをくずして脱毛を進行させる原因になります。

規則正しい生活や適度な運動の習慣をつけるなどで、できるだけストレスをためないように注意しましょう。

女性の育毛とミノキシジル

女性用ミノキシジル

ミノキシジルは男性のAGA治療でフィナステリドとともに第1選択されるお薬です。

日本皮膚科学会の「AGA治療ガイドライン」では、女性のびまん性脱毛症にもミノキシジル外用薬(ぬり薬としての使用)が第1選択薬として推奨度Aに指定されています。

男性はふつう5%のミノキシジルを使用しますが、女性は1%あるいは2%の低濃度ミノキシジルを使用します。

ミノキシジルは血管拡張作用がある成分で、頭皮の血行を改善する効果があります。

また、ミノキシジルを高血圧の薬として内服すると多毛症の副作用があるので、血行の改善以外に毛乳頭を刺激して発毛や育毛をうながす作用もあると考えられています。

男性用のミノキシジル5%を1年間使用した臨床試験では約80%の人に薄毛の改善の効果が確認されています。

低濃度ミノキシジルを長期間使用した公開データはありませんが、これに準ずる効果が期待できます。

ミノキシジルの副作用

低濃度ミノキシジルにはほとんど副作用はありませんが、体質によってかぶれやかゆみなどが出る場合があります。

妊娠中や授乳中の使用は安全性が確認されていないので、使用を中止することが求められています。

低濃度ミノキシジルの製品には大正製薬の「リアップリジェンヌ」がありますが、個人輸入を利用すると「ツゲイン2」などの低価格なジェネリックが購入できます。


ツゲイン2(ミノキシジル2%)